コードを気持ちよくストロークしている時に、
「あれ!?ピックの持ち方がずれる・・・」
「ピックが斜めになってきた・・・」
と、慌てた経験ありませんか?
じつは私も昔、同じ悩みを抱えていました。
ひどい時はピックが飛んでいっちゃうなんてことも!
そこで今回は、
- ピックの持ち方ずれると悩んでいるギタリスト
- ストロークしているとすぐにピックが斜めになってしまう
- 正しいピックの持ち方が知りたい
こんな悩みをお持ちのギタリストに、解決方法をお伝えしていきます。
ピックの持ち方がずれて斜めになってしまう!
ピックの持ち方がずれて斜めになってしまう。
これ、初心者ギタリストなら誰もが経験することだと思います。
冒頭でも触れましたが、私も同じ悩みを持っていました。
では一体何が原因でピックがずれてしまうのでしょうか?
- ピックの持ち方が間違っている
- 腕に余計な力が入っている
- ストロークが不安定
- ピックが弦に当たる角度が悪い
順番に解説します。
ピックの持ち方が間違っている
ピックがずれる原因といえば真っ先に思い浮かぶのが、
ピックの持ち方が悪い。
これ確かに間違いではないと思います。
持ち方が悪いとピックを安定して持つことが難しくなってきます。
腕に余計な力が入っている
ピックがずれて斜めになる理由の一つに腕に余計な力が入っていることも大きな理由でしょう。
つまりガチガチに力んじゃってる状態ですね。
どんなことでもそうですが、力んでよくなることはないですからね。
ストロークが不安定
ストローク、つまり、右手をふる動きのことですね。
腕の関節を支点にしてピックを弦に当てる動きのことです。
ストロークが不安定だと、ピックが弦に当たった際に大きくズレる原因になるのはなんとなく想像できますよね。
ピックが弦に当たる角度が悪い
先程のストロークが不安定ということにも通じますが、ピックが弦に当たる角度が悪いとピックがズレていくことにも繋がります。
角度、ピックが弦を弾く深さ、こういったこともピックの持ち方がズレたり、斜めになる大きな要因になるでしょう。
ここまでお伝えしてきたこと、どれも間違いではないです。
ギター講師に聞いても同じような答えが返ってくるでしょう。
ピックの持ち方だけが悪いわけじゃない
ピックの持ち方やストローク、ピックの角度だけがピックがズレて斜めになる原因なのでしょうか?
実はピックの持ち方がずれる理由は他にもあるんです。
そもそもギターを弾く際のピックの持ち方ですが、みんな同じ持ち方をしているのでしょうか。
いいえ、そんなことありません。
ある程度、基本はあるにせよ、ピックの持ち方なんて人それぞれ。
ストロークだって同じです。
ピックを弦に当てる角度もそう。
一度YouTubeでいろんなギタリストのピックの持ち方などを見てみてください。
中には特徴的なプレイスタイルをするギタリストもいますから。
かと言ってみんなピックがずれたまま弾いていたり、ピックが斜めのまま弾いていますか?
そんなわけないですよね。
私もギターを初めて随分経ってから気づいたのですが、実はピックの持ち方がずれる原因は右手だけではないんです。
次項で詳しくお伝えします。
ピックがずれる原因は左手にあった
ピックがずれる原因は左手にもあるんです。
というか、私が思うのは右手以上に左手がポイントだと考えています。
こんな話をすると、
「ピックを持つのが右手なのに(右利きの場合のお話です)、なんで左手が関係あるの?」
こんな質問されることも多いです。
もちろんピックを持つのは右手なので、直接的な原因は右手にあるのですが、それには左が大きく影響しているって話です。
ピックがずれていく原因は、ズバリ!
左手の力みが原因なんです。
つまり左手でコードフォームなどを押弦する際に力が入りすぎていることが主な原因だと考えています。
ピックがずれると悩んでいる方はだいたいがギター初心者に多いですよね。
初心者はまだ左手の指が器用に動かないので、ついつい力んでしまいがち。
今まで使ったことのない指の動きでたくさんの弦を押さえなくてはいけない、それも音楽に合わせて。
力むなということ自体無理な話ですよね。
人間の体というのはいろいろな神経で繋がっています。
左手が力んでいるのに、右手だけリラックスできるわけがないんです。
左手が力むと当然右手も力んでしまうもの。
結果、ピックを持つ指が力んでしまい、ピッキングが固くなって、ピックがずれていくことに繋がる。
ある程度ギターが弾けるようになってくると、知らない間にピックがずれるという悩みから開放されているはずです。
それは腕や指に余計な力みがなくなった、つまりリラックスした状態でギターを弾けるようになるから。
ギターだけではなく、楽器は何でも脱力が大切だと言われていますよね。
ギターにおいて力みは何よりも良いことなし。
ということは、ピックの持ち方云々より、左手の力みを押さえるように練習することで、自然と右手も脱力できるようになって、ピックがずれるということも少なくなってくるでしょう。
なので左のフィンガリング強化ストレッチを毎日少しずつでも良いので、練習してみてください。
数ヶ月も経った頃には、ピックがずれるという悩みも解消されているはずです。
【実体験】ピックがズレたら微調整で直すだけ
とは言ってもどれだけ名のあるギタリストでも、ピックがずれることあると思います。
ただそのことに意識していないだけなんです。
つまり、ピックがずれたら、素早く元のポジションに修正しているってことですね。
それも無意識レベルで。
初心者の方からすると想像できないと思います。
覚えることでいっぱいいっぱいの初心者ギタリストの場合は当然そう思うでしょう。
ですがこれも慣れの問題です。
ピックはだいたいの人が親指と人差指で挟むようにして持ちますよね(エディー・ヴァン・ヘイレンは親指と中指でピックを持って、人指し指でタッピング(笑))。
実は人差し指の先を少し揺さぶるように動かすことでピックのポジションを修正することができるのです。
ピッキングハーモニクスという、よくヘビーメタルなどで使われる技がありますよね。
ピッキングの際に親指の側面を弦に当てることで倍音を鳴らす技のことです。
ギュィーーーン!!ってやつですねw
あの技はギターを弾きながらピックの位置をわざとずらして演奏しているんです。
ということは、演奏しながらでも、指先や指の関節を使ってピックを動かすことが可能だということが分かってもらえたのではないでしょうか。
人それぞれた指の使い方に違いはあるでしょうけど(無意識でやっているものなので)、私の場合は親指の腹と人差し指の先の方、あと中指を横から当ててずらすこともあります。
このやり方を覚えると、ピックがずれることを恐れることなくギタープレイに集中できるようになりますよ。
とは言っても、ピックを持つ指が力んでいては、ピックを修正するどころではないでしょう。
なのでまずは左手と右手がいい感じで脱力できるよう基礎練習を繰り返しましょう。
まとめ
今回は、ピックの持ち方がずれる、斜めになると悩んでいる初心者ギタリストに向けて、原因や解決策をお伝えしてきました。
ピックのズレを防ぐ対策として一般的によく言われるのは、正しいピックの持ち方やストロークを覚えるというものです。
ですが、実はピックがずれる大きな原因の一つが左手の力みが関係しています。
なので左手の脱力を身につけることで自然と右手も脱力できるようになって、結果ピックが大きくずれることも少なくなります。
また、ピックを持つ指を微調整することでずれたピックもすぐに修正できるようになるでしょう。