初心者ギタリストなら誰もが経験すること。
「ギターを立って弾けない…」
「練習してやっと弾けた曲なのに、立つと全然弾けなくなった…」
これ、あるあるだと思います。
それ以外にも立つと手首が痛くなったり、ギターの正しい位置がわからない…
そこで今回は、ギターを立って弾けるようになるための練習方法やコツを徹底解説いたします。
ぜひ最後までご覧ください。
こんな悩みにお答えします
- ギターを立って弾くことができない
- ギターを立って弾こうとすると手首が痛くなる
- ギターを立ってく時の正しい位置がわからない
- ギターを立って弾けるようになるコツが知りたい
ギターを立って弾けない理由!
ギターを立った途端に弾けなくなる、そう感じたギター初心者は多いでしょう。
かくいう私も経験したことなのでよくわかります笑
ではなぜギターを立って弾こうとすると難しくなるのでしょうか?
考えられる主な理由は、
- ギターのバランスが悪い
- 角度や位置がよくわからない
- 何フレット押さえているのかわからなくなってくる
細かく言えば他にもいろいろあるでしょうが、主にこの3つが立ってギターを弾けない原因ではないでしょうか。
順番に解説しましょう。
ギターのバランスが悪い
ギターを立って弾けなくなる一つ目の原因は、立った状態ではギターのバランスを保つのが難しいということ。
ほとんどのギター初心者は座った状態から練習を始めたはずです。
もちろん私もそうでした。
あぐらをかいてギターを抱え、指板を覗き込みながら。
椅子に座った場合でも、床にあぐらをかいて座った状態でも、ギターをひざの上に乗せて抱えていたはずです。
当然ひざが支えになりますから、バランス的に安定した状態でギターの練習ができますよね。
ところがギターストラップをつけていざ立って弾くぞってなった時、ギターの重さを肩や背中で支えなければならないため、バランスが崩れて演奏に集中するのが難しく感じるのです。
角度や位置がよくわからない
二つ目の原因は、立って弾くときのギターの角度や位置が座っていた状態と違うことが考えられます。
実際に座ってギターを持ったときと、立ってギターを持った時の角度や位置関係を比較するとわかりやすいでしょう。
ネックの角度はまだしも、ネックの位置が少し遠くなったと感じませんでしたか?
つまり、ギターのヘッド(ペグの付いている箇所)が座ったときより立ったほうが外側に位置しているはずです。
結果、座っていた時スムーズに押さえることができたコードなどが弾きづらくなったということ。
腕をより体から遠くに持っていくため、手首や腕に負担がかかり、痛みを感じることもあります。
また、座った状態でギターの角度が弾きづらければ、膝の位置を少し変えてネックを近くに持ってくることもできますが、立った状態ではストラップの位置が決まっているため、細かい微調整できなくなることも、立ってギターを弾けないと感じる大きな要因でしょう。
何フレット押さえているのかわからなくってくる
三つ目の原因は、フレットの位置がわかりにくいこと。
座った状態では、自然とネックを覗き込んで指が何フレットに配置しているのか見ている人が多いはず。
しかし立って弾く時はネックを覗きにくいため、何フレットを押さえているのかわかりづらい…
このこともギターを立つと弾けなく感じる理由の一つでしょう。
これまで座った状態でしかギターの練習をしてこなかった人にとっては当然、立つとギターを弾きにくい。
もしくは弾けないと感じて当たり前のことなのです。
これらの理由から、ギターを立って弾くのが難しいと感じるわけなんです。
ですが、適切な練習方法やコツを身につけることで、立っても座ってる時と同じぐらいギターが弾けるようになります。
ここまでの内容を簡単にまとめると、
立つとギターが弾けなくなる理由
- 初心者は座ってギターを練習することが多いので、立ってギターを弾くととたんにバランスが悪くなる
- 座っている時と違って、立つことでフレットの角度が変わってしまうことが原因
- 立つとギターのフレットの位置感覚が狂って弾きづらくなる
ギターを立って弾く時の適正な位置と角度
ギターを立って弾くとき、
適正な位置と角度を意識
していますか?
ギター初心者に意外と多いのが、ギターをへその下くらいまで下げて抱えるローポジション。
実は私もその口でした(苦笑)。
だって、ギターって低く持ったほうがかっこいいですからね笑
特に有名なロックギタリストにローポジションでギターを構える人が多い気がします。
古くはレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、ガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュなど、実に多くのロックギタリストが低い位置でギターをプレイしています。
ですが、初心者がギターを低く持つことはおすすめできません。
ただでさえ、
ギタリストに必要な指、腕の柔軟さがないのに、ギターを低く構えてしまうと全く弾けなくなって当然
ですよね。
ちなみにジミー・ペイジがレコーディングで座ってギターを弾いていたというのは有名な話です。
つまり、プロのギタリストでも本当はギターを高く構えるほうがが弾きやすいということなんです。
あえてかっこよく見せるために弾きづらくても、低く構えていたわけですね笑(高いプロ意識w)。
そこで私からおすすめするギターの位置についてですが、まずは
座って練習していたくらいの位置なるようにストラップの高さを調整
すると良いでしょう。
ストラップを短く調節して、ギターが自然に手の届く位置に来るようにすることでこれまでの位置に近づけることができます。
こうすることで、手首や腕に余計な負担をかけることなく、自然な姿勢で演奏することが可能。
次に、ギターの角度についてです。
ギターのネックは、少し上向きになるように持つ
とグッドです。
これにより、フレットに指が届きやすくなり、コードが押さえやすくなります。
ただし、ネックが高すぎると、手首に不自然な角度をつけて弾かなければならないため、適度な角度を保つことが大切です。
このあたりは個人差があるため、色々試してみて、自分の弾きやすい角度を探ってみましょう。
これらのポイントを意識して、ギターの位置と角度を調整することで、立ってギターを弾く際の演奏がスムーズになり、より練習に集中することができるようになります。
立ってギターを弾くコツと効果的な練習方法
立ってギターを弾く際のコツと効果的な練習方法についてお伝えすると、ズバリ、
ギターの練習の7割以上を立って弾く
ようにする!
そのままの答えになっちゃいましたが、立ってギターを弾けるようにするには、立って練習するしかないんです。
とはいえ、初心者の多くはスコア譜やタブ譜を見ながら、「ここはこうやってこの指で押さえて…」みたいに指板を覗きながら覚えることも多いでしょう。
なのでフレーズを覚える時などは座って練習するのも仕方ないこと。
ですが、ある程度ポジションを憶えたら、できるだけ立って引く練習をしてください。
何ならスコアスタンドなどを購入するのもアリです。
今はネットでタブ譜などが見られる曲も多いです。
テーブルや机の上にスマホを置いて、タブ譜を見るなら立ったまま練習することも可能でしょう。
色々工夫しながら、できるだけ立って弾く練習をすることが立ったままギターを弾けるようになる1番の近道ですよ。
次項では実際に私が初心者の頃にやった練習法というか、体験談みたいなものですが紹介しましょう。
【体験談】個人的におすすめの練習方法
さきほどもお伝えしましたが、私自身も立ってギターを弾くことが苦手でした。
そんな私が立って弾けるようになったのは、ギターを初めて1年以上経ってからのこと。
当時は好きなバンドの簡単な曲ばかり練習していました。
海外のパンクバンドの曲でほぼほぼパワーコードで弾けるような曲ですね。
コードもシンプルだったためすぐに曲を覚えることができました。
ギターを始めて1年近く経った頃に、すでにバンドを組んで活動していた友人のスタジオのバンド練習に参加させてもらいました。
当然生楽器とのセッションは始めてで、さらにほとんど立って練習してこなかったので、立って弾くことの難しさに正直へこみまくったのを今でも鮮明に憶えています。
そのことがきっかけになって、毎日立って練習するようになりました。
そして次にやったのが、部屋に鏡を置くこと。
姿見の大きな鏡を置きました。
これが私には効果的面で、毎日鏡を見ながら練習することで、正しい姿勢や、フィンガリングの形、もっと言えばストロークの確認にもめちゃくちゃ役立ちました。
ギター教則の本などではよく「自分のギタープレイを録画して確認する」とおすすめされていますが、鏡を見て練習することの効果を挙げている本は少ないです。
もちろん動画を撮るのもめちゃくちゃオススメですし、効果は絶大です。
ですがギターを弾く時の構え方や、フィンガリング、ストローク、オルタネイトピッキングの正確性を確認するには鏡で見ながら練習するのが一番効果的だと考えています。
私はこの練習方法を取り入れたことで、自分が無意識のうちにくせになっていた不自然な姿勢や角度を認識し、改善することができました。
次に試したのはギターの練習全てに効果がある、曲をゆっくりと弾く練習方法。
練習曲をあえてスローで弾く練習です。
鏡を見ながらスローで練習することで立って弾くときのバランスの取り方にプラスして、無駄に力んでいたフィンガリングやピッキングが矯正されました。
ゆっくりと弾くことでバランスやリラックスした状態を体に自然に覚えさせることができたのです。
これらの練習方法と合わせて、耳コピや、バンドでも合同練習を続けたことで、立ってギターを弾くことはもちろん、ギターのスキルが身についていきました。
まとめ
この記事では、ギターを立って弾けない原因や対策をまとめてきました。
ギターを立って弾けない理由として、ギターのバランスを保つことの難しさや、手首や腕への負担、立って弾く練習の不足などを挙げてきました。
ギターを立って弾く時の適正な位置と角度、ギターが適正な高さに来るように調整し、ネックは少し上向きに持つこと。。
さらに、立ってギターを弾くコツと効果的な練習方法についても紹介しました。
私の体験に基づいて、鏡を見ながら練習する方法、課題曲をゆっくり弾く練習が効果的だとお伝えしてきましたが、あなたにあった練習方法をいろいろ試してみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました!