ギターを始めて最初にぶつかる壁といえばFのコードフォーム。
多くの方がそう答えるでしょう。
ですが実はFコードはそんなに難しいわけではないのです。
と言ったら語弊がありますが、省略コードを使うことで難しいといわれているFコードもとても押さえやすくなるんです。
というわけでこの記事では、私の実際のコードフォームを画像を使いながら解説していきます。
この記事の内容
- Fコードは難しくない
- Fコード攻略の鍵は省略コード
- Fコードを押さえる際のコツ
Fコードは難しくない
ギターを始めたばかりの初心者にとって、Fのコードは最初にぶつかる難関でしょう。
Fのコードは、6弦の1フレットと1弦の1フレットを人差し指で押さえ、3弦の2フレットを中指、5弦と4弦の3フレットを薬指、小指で押さえるコードフォームです。
こちらが難易度が高いと言われているバレーフォームのFのコードです。
このコードフォームは、人差し指で6本の弦を全て押さえる(セーハするといいます)必要があるため、力が入りにくく、音が鳴りにくいという問題があります。
また、他のコードとの移動もスムーズにできないという欠点も。
しかし、そんなFのコードも少しコツを掴むことで意外とスムーズに押さえられるようになるんです。
次項では、Fのコードを押さえるいくつかのコツをお伝えしていきます。
Fのコードを押さえるコツ
Fのコードを押さえるコツは、以下の3つです。
親指の位置をずらす
一般的に初心者にFコードを教えるとき、よく言われるのが「親指を人差し指の真裏に持ってくる」ということ。
先程の画像もこれにあたります。
これは間違いではないのですが、初心者にとってはなかなか難易度が高いと言えるでしょう。
わたしがFコードを初心者に教える際は、下記の画像のように親指の位置をずらしたフォームをすすめています。
なぜこのフォームをおすすめするかというと、こうすることで人差し指ですべての弦を押さえやすくなるからです。
初心者にとって人差し指ですべての弦を押さえるのはなかなかの難易度です。
ですがこのフォームによってかなり押さえ方が楽になると思っているからですね。
実際にやってみると実感できるでしょう。
それにこのフォームにすることで親指でしっかりネックを押さえることも可能になります。
これからギターの練習を重ねることで、親指の位置を気にしなくても普通にFのコードは弾けるようになってくるでしょう。
ですがまだ押さえ方のコツが分からない初心者には、親指の位置が重要なポイントだと私は考えています。
人差し指の位置を調整する
人差し指は、フレット(指板上の金属の部品)の真ん中ではなく、フレットの際に近い位置に置きます。
これにより、弦にかかる力が均等になり、音が鳴りやすくなるからです。
また、人差し指の第一関節は、少し曲げるように配置します。
こうすることで、人差し指の裏側にある筋肉が使えるようになり、力が入りやすくなります。
中指、薬指、小指の角度を変える
中指、薬指、小指は、指の先で弦を押さえるようにします。
慣れるまでは難しく感じると思いますが、何度も練習することで必ず出来るようになりますよ。
また、中指、薬指、小指の第一関節は、少し内側に曲げておきます。
これにより、指の力が弦に集中し、音が鳴りやすくなるでしょう。
手首の角度を変える
手首は、ギターのネックに沿わせるのではなく、少し外側に傾けます。
これにより、人差し指の力が弦にかかりやすくなり、音が鳴りやすくなりますよ。
また、手首の角度を変えることで、他のコードとの移動もスムーズにできるでしょう。
省略コードを使ったコードフォーム
Fのコードを押さえるコツを知っても、なかなか上手く弾けないという場合は、省略コードを使ったコードフォームを試してみましょう。
省略コードとは、本来のコードフォームから一部の弦や音を省いたコードフォームのことです。
省略コードは、本来のコードフォームよりも簡単に弾くことができます。
Fのコードの省略コードには、色んな種類がありますが、まずは今から紹介するコードフォームを覚えておけば間違いないでしょう。
Fの省略コード①6弦を省いたコードフォーム
こちらはFのコードから6弦の音を省いたコードフォームです。 人差し指は、1~2弦の1フレットを押さえ、中指は3弦の2フレットを押さえ、薬指と小指で5弦と4弦の3フレットを押さえます。 6弦は鳴らさないように親指もしくは人差し指の先で軽く触れてミュートします。
e|---1---|
B|---1---|
G|---2---|
D|---3---|
A|---3---|
E|---x---|
Fの省略コード②6弦と5弦を省いたコードフォーム
こちらも上記のFのフォームと似ていますが、さらに5弦の音を省いたコードフォームです。 人差し指は、1~2弦の1フレットを押さえ、中指は3弦の2フレットを押さえます。 4弦は3フレットを押さえてそれ以外の弦はミュートして鳴らさないようにします。
e|---1---|
B|---1---|
G|---2---|
D|---3---|
A|---x---|
E|---x---|
Fの省略コード③6弦5弦1弦を省いたコードフォーム
こちらは上記の省略コードにさらに、1弦の音を省いたコードフォームです。 人差し指は、2弦の1フレットを押さえ、中指は3弦の2フレットを押さえ、薬指は4弦の3フレットを押さえます。 それ以外の弦はミュートして鳴らさないようにします。
※一つ前の画像と似ているフォームですが、こちらは人差し指を少し立たせて、指の先だけで2弦1フレットを押さえています。
e|---x---|
B|---1---|
G|---2---|
D|---3---|
A|---x---|
E|---x---|
これらの省略コードは、Fのコードとほぼ同じように使うことができます。
そのうえ初心者には難しいと言われているセーハ、人差し指で6弦全てを押さえる必要がないため、かなり楽な押さえ方とも言えるでしょう。
今回紹介した省略コード以外にもたくさんの省略コードがありますが、そのあたりはギターを弾いていくうえで自然と覚えていくことになるので今回は省かせていただきました。
上記3つの省略コードは比較的簡単に押さえることができて、Fのバレーコードとも構成音がほぼ同じなので是非マスターしましょう。
まとめ
この記事で紹介したコツや省略コードを使って、Fのコードに挑戦してみましょう。
Fのコードは、多くの曲に使われる重要なコードです。
Fのコードをマスターすれば、ギターのレパートリーが広がります。 ギターの上達には、継続的な練習が必要です。
毎日少しずつでも、Fのコードを弾く練習をしてみてください。
あなたのギターライフに少しでも役立てば幸いです。